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NTT・NEC 対ファーウェイ

6⽉、NTTとNECは、次世代通信規格5Gで資本業務提携を発表。
2社が提携するのは、⽶国などによる中国・華為技術(ファーウェイ)の包囲網が狭まっていることが背景。
通信基地局はファーウェイ、ノキア(フィンランド)、エリクソン(スウェーデン)の世界3強が8割のシェア。
基地局は標準仕様が細部まで決まっていないため、複数メーカーの製品を組み合わせて作るのが難しい。
同じメーカーの製品で必要な機器をそろえざるを得ず、ファーウェイの強さの⼀因に。
5⽉に⽶国で「Open RAN(オープンラン)Policy Coalition」と呼ぶ業界団体が発⾜。
様々なメーカーの製品を使うことで、5G基地局のコストを安くすることなどが狙い。
⽶企業中⼼に40社以上が参加しており、NTTやNECも名を連ねる。
実態はファーウェイ包囲網。
NTTとNECは⽶国との連携により、通信の世界競争で再び存在感を⾼める狙いだが、ライバルは強⼒だ。
ファーウェイは通信会社との強固な関係を築き、年2兆円規模の巨額な研究開発費に加え、コスト競争⼒は脅威となる。
割安な基地局の整備などを⽬指す「オープンラン」も、実は同じような団体がほかに2つあ
り、中国企業が参加する組織もある。
次世代通信網の技術を巡る競争は混戦状態だ。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61559560V10C20A7TJ2000/