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電気自動車「BYD(比亜迪汽車)」日本参入を決めたワケ




●BYD(比亜迪汽車)テスラを抜いてトップ 2022年7月


・2022年7月の電気自動車(EV/PHV/FCV)販売月報(マークラインズ)では、16万2000台を販売したBYD(比亜迪汽車)がトップ。


・前月トップだったテスラは7万6000台で2位に転落。3位はGMで7万1000台(上汽GM五菱を含む)だった。


BYDは2023年初めから主力のEV乗用車を順次日本で発売する


・全国に100店舗を展開し、2023年からEV3車種を皮切りに新型車を順次発売していく。


EVバスが足がかり


・BYDが日本でビジネスを始めたのは99年。創業事業である電池を日本企業に供給することからのスタートだった。


・03年に中国で自動車に参入すると05年には日本法人を設置。当初は電池を売っていたが、次第に自動車に照準を合わせ始める。10年には群馬県の金型工場を買収し15年に京都にEVバスを導入した。


・現在までに日本でのEVバスの販売数は65台にすぎないが、決して侮れない。バスで足場を築いて乗用車へと展開する手法は、実はBYDが世界各国で実践してきた販売戦略だ。

乗用車と違って毎日使われるため、EVの弱点と言われる耐久性の高さを証明しやすい。

BYD日本法人の劉学亮社長は日本の大学を卒業し、流ちょうな日本語を操る。アジア太平洋地区の戦略を担ってきた。


・13年にシドニー国際空港へのEVバス導入に成功したのを突破口にオーストラリアに続き、マレーシアや台湾、インド、シンガポールへと展開した。

いずれの国・地域でも少量のバスに続いて持ち込んだのが乗用車だった。


・BYDは10年以降、世界70カ国・地域でEVバスを販売。(販売台数は累計で7万台)

主力の乗用車EVの世界シェアは1割を突破した。


・完成度を高める上で欠かせなかったのが日本で買収した金型工場だった。

中国・深圳で設計された外装デザインが群馬県館林市の工場に一度持ち込まれ、日本の職人たちの手で量産できるレベルに高められていく。


●日本での乗用車EV参入を本格的に検討し始めたのは21年初めごろ


・日本では欧米や中国と比べてEV市場が盛り上がっているとは言いづらい。

市場シェアは1%にすぎず、充電インフラの整備も進まない。全国の充電器の数は過去5年ほど頭打ちの状態が続く。


・日本市場は軽自動車とハイブリッド車(HV)のシェアが高く、日本勢が一目散にEVシフトを志向することは得策とは言えまい。


BYDが日本進出を決めた答え


・ホンダは40年までにエンジンから撤退することを決め、トヨタ自動車も30年までに4兆円をかけてEVの世界販売台数を350万台に引き上げる意欲的な計画を打ち出した。


・EVで先行しながら停滞していた日産も仏ルノーとの協業を加速させる方針。

SUBARU(スバル)は国内初となるEV専用工場の建設を決めた。


・それでも各社のEVが市場に出回るまでにはタイムラグが存在する。

日本進出戦略を、未来の巨大市場で結実させるには今しかないと見たわけだ。



(情報元)「BYD、EV日本参入の裏に「千里の道」戦略」(日経ヴェリタス)

https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK03BYQ0T00C22A8000000/


 






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