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中国沿海部の原油貯蔵タンクはほぼ満杯

中国の原油輸入量が史上最高記録を再び更新。
2020年6月の原油輸入量は前年同月比34.41%増の5318万トン、
直近の最高記録だった5月の4797万トンより10%以上増加。
国別ではサウジアラビア、ロシア、ブラジルの3カ国からの輸入量がいずれも過去最高。
今年3月から4月にかけて国際石油相場が暴落した際、多くの中国企業が「底値買い」を狙ってスポット市場で原油を集中的に買い付けた。
それを積んだタンカーが5月と6月に中国の港に続々と到着。
一部の港では原油貯蔵タンクの容量不足のため陸揚げが追いつかず、多数のタンカーが沖待ちしている状況。
このような買いだめの「主役」は山東省の地方の製油所。
中国沿海部の原油貯蔵タンクはほぼ満杯の状態で、港の混雑も解消されていない。
このため7~9月期の輸入量は後半になるほど減少する可能性が高そうだ。