- n.pabel
アシックス、ベトナム生産6割に 中国の比率1%
アシックスは新型コロナウイルス感染症の影響で中国・武漢工場の生産継続を断念。
ベトナムでのフットウエアの生産比率が全体の6割となった。
ベトナム生産の割合は過去10年で2.5倍以上に拡大
今後は仕向け先によってインドネシアやカンボジアとの役割分担を進め、リスクを分散していく。
ベトナムでは南部の7カ所、北部の2カ所に工場があり、生産は主に台湾や韓国のOEM業者が担う。
アシックスの19年の売上高は3,780億円。
日本(1,209億円)が最大となり、欧州(956億円)と北米(789億円)がこれに続く。
欧州向けがベトナム、米国向けがインドネシア。
ベトナムからEUにランニングシューズを輸出する場合、11.9%の関税がかかるが、EVFTAが発効すればゼロになる。
ベトナムでは19年に環太平洋連携協定(CPTPP、TPP11)が発効したが、米国は同協定から脱退した。
リスク分散の観点から、米国向けの輸出はインドネシアを中心に据えていく。
米国への輸出関税はベトナムとインドネシアが同率。
ベトナムは、18年には鉄鋼の一部が中国からの迂回(うかい)輸出と認定され、追加の関税をかけられた。
スポーツシューズでも、同様の制裁関税が課される可能性はゼロではない。
原材料の調達率はインドネシアよりもベトナムが先を行くが、将来的にはインドネシアの生産比率を上げていき、ベトナムとのバランスを取ることでカントリーリスク分散を図っていきたい考えだ。

https://www.nna.jp/news/result/2073515#%E3%82%A2%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9
0件のコメント